漢方外来 治療方針
現代医療に使われる化学合成医薬品と漢方薬、機能性食品、サプリメントの違いを知っていますか?
〇現代医療に使われる医薬品
石油の分離精製によって生じた化合物を化学合成して大量につくられ医薬品となります。
目標とする細胞に働きかけ、その細胞に変化を起こさせ、抗がん剤であれば、
癌細胞の増殖分裂する性質を利用し、その分裂を阻害、癌細胞の増殖を抑えてくれます。
癌細胞自体を殺すわけではないので、分裂する細胞である髪の毛、爪、胃腸の細胞、白血球や赤血球などの増殖を抑えていくため、貧血や食欲不振、脱毛などになります。
抗生物質であれば、分裂し増殖する細菌の細胞膜を破壊して殺していきますが、同時に善玉菌である腸内細菌も殺してしまうため、胃腸障害が起きます。
解熱鎮痛剤であれば、発熱を低下させていきますが、同時に体温も下がり免疫力が下がります。
このように、症状を止めたりしてくれると同時に、副作用のリスクが高くなってきます。
そのため本当の患者自身の回復力を出すものではありません。
〇漢方薬
漢方薬は古代中国大陸から室町時代に日本に入ってきて、独自に発展を遂げたものです。 現在の大陸の中医薬とは異なるものです。
漢方薬は西洋医学のように、細胞レベルで効果を出すものでなく、患者自身の回復力を出すものです。
そのため現代医学で治らない慢性病の場合や、複合的に症状を抱えている場合に役に立ちます。
しかし漢方を処方する人は漢方の専門知識が必要ですのでどこまで高い専門性を持っているのかお尋ねになるのもいいと思います。
効き目は通常はマイルドです。
一般的にエキス剤より、煎じ薬の方が有効性は高いです。
〇機能性食品
漢方薬という分類ではなく、高麗人参、黒酢、ニンニク、乳酸菌エキスなど食品の分野にありながら、ある種の人体に好ましい効果を出すものです。
そのためその作用や効果に関しても、漢方と同じく、機能性食品の作用に詳しい専門家にお尋ねになるといいと思われます。
〇サプリメント
各種ビタミン剤や一部機能性食品の栄養成分を錠剤やカプセル化した、栄養補助剤です。
不足する栄養素のサポートに使います。 機能性食品と近いですがあくまでも栄養補助という考えが近いでしょう。
ホロス松戸クリニックの漢方処方は?
癌や腹水患者さんといった非常に難易度が高い病気の場合、通常の保険で出されるような漢方薬では太刀打ちできません。理由は、効き目がマイルドすぎ、保険適用量では免疫を向上したり、非常に弱った体に対して、変化を起こせないからです。
癌患者さんや腹水患者さなどの場合は、当然、各種抗がん剤や放射線、その他の薬の服用などをされており、非常に弱っている場合が大半です。 そのため患者さんがご存知の通常の漢方エキスは無意味なので使いません。 また漢方は主治医から好まれない傾向にありますし、主治医自身も漢方の専門家ではありませんし、その効果がないことを知っているため使用をしないでくれと言われる場合が大半です。
そのためホロス松戸クリニックでは、癌や腹水の漢方に関しては、薬膳栄養療法と位置付けています。
薬膳栄養療法をすることで、栄養状態や回復ホルモンを産生力を高めたり、血流と代謝をよくしたりすることで、人間が自然にもっている回復スイッチが入り回復力が高めていくのです。
そうすることで、免疫力の低下や腹水の時でも自然に治っていく可能性が高まります。
以下の薬膳栄養処方は、病院の治療と併用可能です。 併用することでさらなる効果を期待できる場合もあります。 全部を服用というわけではなく、患者さんの状況に応じて処方していきます。
〇ホロス松戸クリニックの基本的な抗がん処方
1) 紅参エキス加乳酸菌補酵素粉末処方(ホロス和漢処方)
抗がん剤の副作用を減らし、気力体力、食欲を補う事を目的とします。
2) 白花蛇舌草・半枝蓮エキス茶
抗炎症作用と抗がん作用が高い。利尿作用も
癌の勢いが強い方、炎症(CRP)の数値が高い方。腹水の方。
3)牛黄製剤(気や心臓が弱った時の気付け、急激な回復を求める時)
高熱や意識が低下、身体が重い、あきらめかけた時に。
4)広島産 牡蠣低分子エキス(1包中 牡蠣約45個相当)
肝機能低下や、アルブミン、総蛋白、CHEなどの栄養の数値の低下に。
5)エノキタケ、ブナシメジ抽出多糖体
元国立がんセンター キノコ研究班 金沢大学名誉教授 池川哲郎博士が
見出した抗癌キノコ多糖体成分 EA6を含みます。
6)その他、状況に応じて生薬を使い分けていきます。
最初は効果を出すために、量を多く出しますが、改善するにつれて 内容を見直していきます。
当クリニックでの漢方薬での治療方針
当クリニックで最も重要視していることは、現在の患者様のご状態の把握です。状態を把握することで、病の原因が見えてくるのです。
この状態の把握には、問診及び血液検査データなどを確認し、判断していきます。単に病だけを見て既存の漢方薬を処方するのではありません。
患者様の血液検査データや現在のご状態は勿論ですが、生活習慣などにも耳を傾け、問診するところから始まります。
現在の状態だけでも知りたいという方でも構いません。血液検査データを既にお持ちの方は現在のご状態を確認させていただきます。
また、血液検査を行いたいという方もご連絡頂ければご対応致します。