腹水が溜まると、利尿剤やアルブミンの投与などの薬物治療が必要になります。

必要なのはわかっていても、体に負担がかかるのではないか、副作用が心配などの理由から不安を感じることもあるかもしれませんね。

そのような時は漢方に目を向けてみてはいかがでしょうか。
腹水に効果が期待できる漢方もありますので、ご紹介します。

腹水に利用できる漢方薬の種類

腹水が溜まっている時に利用される事がある漢方薬3種です。

分消湯(ぶんしょうとう)

利尿作用があり、体力がある人向きの漢方薬です。

補気建中湯(ほきけんちゅうとう)

利尿作用があり、体力が落ちてきた人、倦怠感の強い人向きの漢方薬です。

五苓散(ごれいさん)

体の中の水分調整をする作用があり、水分代謝を促してくれる漢方薬です。

これら以外にも、腹水の原因となっている臓器の働きを整える漢方薬もあり、それらと合わせて使うこともあります。

漢方薬の効果

漢方薬と言う言葉は聞いたことがあると思いますが、そもそも漢方薬とはどのようなものなのか、どのような効果があるのかご存知ですか?

漢方薬は植物、鉱物、動物といった、自然界に存在する素材を複数組み合わせて作られたものです。

病院でもらう薬は、同じ病気であれば同じ薬が処方されますが、漢方薬は同じ病気でも症状の程度やその人の体質に合わせて調合されます。

ですから、同じ病気でも処方される内容が違うこともあるのです。
そして、なぜその症状が出たのかを考え、調子の悪いところの機能を調整し、症状が出にくい体にしていくのが漢方薬での治療になります。

漢方薬は効き目がゆっくりというイメージがあるかもしれませんが、飲んですぐに効果が現れるタイプのものもありますし、数日から数週間飲み続けて効果が出るものもあります。

保険適用は可能か?

漢方薬は病院で処方されるものもありますし、漢方薬局で購入するものもあります。
病院で処方されるものはほとんど保険適応となっており、その数は約150種類ほどです。

粉末や錠剤になっている“エキス製剤”と言われるのがこれになります。

漢方薬局で買うような煎じ薬に使われる生薬は保険適応外になりますが、一部保険適応の種類もあります。

その数は約290種類です。
生薬の処方は、専門の医師や薬剤師がいるところに限られますので、病院が限られてきます。

腹水の漢方薬の値段

実際に腹水で漢方薬を使おうと思うと、どのくらいの料金がかかるのか気になるところですね。

腹水で使われる漢方薬は保険適応のものもありますので、病院で処方されると1~3割負担になります。

自由診療の場合や、漢方薬局で保険適応外の漢方薬を購入すると、深刻度により月に4万円~、数十万円。漢方薬の種類や成分により金額に差が出ます。

保険適用の場合、費用的にメリットが大きいように感じますが、腹水・癌など非常に深刻な場合は、より、柔軟な処方や、より最適な漢方薬を処方する事ができる、自由診療での漢方薬がオススメです。

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北海道 函館生まれ 昭和53年3月 東京医科大学 卒業。昭和62年10月医療法人木村病院 勤務。平成1年10月 東京医科大学 客員講師。平成10年3月ホロス松戸クリニック開設。漢方栄養医取得。漢方医として病気の治療を行う。主に癌や腹水、肝硬変等、難病の漢方治療を得意とする。 現代医学と東洋医療の融合である統合医療を行う医師