肝臓がんは、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。そのため、自覚症状が出てから検査をして肝臓がんとわかった時には、末期の可能性が高いです。

末期のがんは全身に転移が起こるため、切除などでの治療が困難になります。そこで、投薬や食事療法などで、がんの進行を遅らせていわば共存したり、自然退縮を狙う治療をしていくことになります。

 

肝臓がん治療に使われる漢方薬の種類

慢性肝炎などの治療によく使われる小柴胡湯という漢方薬がよく使われます。小柴胡湯には、柴胡・黄ごん・人参・天草・半夏・生姜・大棗の7つの生薬が含まれており、

柴胡・黄ごん…炎症を抑える
人参・天草…体力や免疫力を高める
半夏・生姜・大棗…消化管の働きを調整する

という働きがあり、肝臓はもちろん、胃腸や呼吸器の働きを改善する他、免疫機能を調整し炎症を和らげてくれます。また、疲労感・倦怠感の改善も期待できます。

また、西洋医学的な立場から言えば、人参に含まれるジンセノサイド(人参サポニン)はがん細胞の増殖や転移を抑制する作用があり、柴胡に含まれるサイコサポニンは肝機能を改善し、黄ごんに含まれるフラボノイド類は強い抗酸化作用があり、発がん抑制作用やがん細胞の増殖を抑制する作用もあります。(参考文献[1][2]

生姜のショウガオールにも抗がん作用が報告されています。また、ショウガオールは乾燥処理でより含量が増えるため、漢方の生姜は生の生姜よりも抗がん作用があると言っていいでしょう。(参考文献[3]

 

末期の肝臓がんの対策・治療について

肝臓は自己修復・自己再生機能があるため、自覚症状が見られないことがほとんどです。しかし、末期状態になると様々な症状が出現するようになります。

主には、体重減少・黄疸・腹水・浮腫・疲労感など。この末期の肝臓がんになってしまうと、対策は限られてきます。代表的な治療としては、手術での癌切除・移植、また、抗がん剤などがあります。しかし、抗がん剤での治療も肝がんには効きづらいとされており、抗がん剤治療を行わないケースもございます。

この様に末期までに至ってしまうと治療が難しい種類のがんであるため、緩和ケアなどで心の面でもトータルでケアを受けることが末期の肝がんでの一般的な対処となっています。緩和ケアの専門家とともに少しでもQOLを高めていくことを目指すことが大切です。

 

肝臓がんの漢方治療について

肝臓がんを患った患者様の大半は、病院にて抗癌剤治療を受けられるかと思います。その際に、強い副作用を伴うことも多く、体力の低下などで時に、命に関わる事もあります。

その際には、漢方薬やサプリメントなど自然の生薬によってカラダの生命エネルギーの向上・サポートを行っていくことが重要です。

 

当クリニックでは、体力の低下が見られる患者様には漢方治療による早急な処置をオススメしております。

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北海道 函館生まれ 昭和53年3月 東京医科大学 卒業。昭和62年10月医療法人木村病院 勤務。平成1年10月 東京医科大学 客員講師。平成10年3月ホロス松戸クリニック開設。漢方栄養医取得。漢方医として病気の治療を行う。主に癌や腹水、肝硬変等、難病の漢方治療を得意とする。 現代医学と東洋医療の融合である統合医療を行う医師